6月21日(土)、22日(日)に豊田市鞍ヶ池公園にて令和7年度の確保講習会が行われました。
梅雨の中、天気が心配されましたが、2日間とも天候に恵まれ開催することができました。
講習内容は次のとおりです。
岩登りの基礎知識(初級)
- 肩がらみ制動
- 道具の使い方(説明)
- いでたち、装備の装着
- 基本的むすび
- アンカーと支点(落下係数について)
- 自己確保
- 懸垂降下
岩登りの確保(上級)
- 肩がらみ制動
- ロープワーク
- アンカーの構築とランニングビレイ
- 確保からの自己脱出
- トップの登り返し
- 懸垂下降
- セカンドの確保
- システムの流れとチームへのフォロー







参加者のみなさんの感想を紹介いたします。
参加者の感想
確保技術について、所属山岳会でも如何に迅速に安全確保、動作など意識してバリエーションルートに入る予習のような考えで学習してます。
ですがより詳しいことを学ぶために愛知県山岳SC連盟の確保講習会に参加しております。今回も自分なりに学びがあり、確保技術に対する認識がより深いものとなりました。
今後は山岳会での指導時に、広い視野、理解力、安全第一の柔軟さなども同時に学んだ確保技術に加え学習して行けたらと思います。ご指導頂きありがとうございました。
日本山岳会東海支部 大西伸幸
昨年度山岳コーチ2を取得した指導員見習いの3人が確保講習会の2日間に参加しました。指導員というよりも一緒に講習を受けているような状況に、それではいけないと実際に受講生が実技をしている場面でアドバイスができればいいなと思い横につくが、受講生の手技に違和感を覚えるものの間違っているところはどこで、どのように訂正すればよいのかが直ぐに出てきません。ロープの引き抜き方や手の置く位置など実際にやってみないと思い出せなかったりするのは本当に経験不足からくるものだと思います。
更に指導員の方から「ケースバイケースだけど」という言葉が出てくこともあり、自分たちが多くの経験を積むことが必要だと実感しました。テキストに載っている基本の技術を理解したうえで場面に合わせた応用編で対応できるようになりたいと思いました。
また、暑い時期の開催となり、熱心に指導する中で忘れがちになる水分補給や日陰での休憩の声掛けに気を配る姿も印象に残りました。2日間 指導員・受講生が安全に有意義な講習会を終了することができて感謝いたします。
やまびこ山想会 森﨑幸子
今回の講習会は諸事情で参加者が自分一人で、自分のリクエストに応えてもらえる大変手厚い講習会となりました。
読図から始まり、ロープワーク、ツエルト設営、下山時の歩き方をレクチャーしてもらいました。
自分にとっての大きな収穫は、申込時に希望していた支点の取り方を学べたことでした。
自分の通常の山行は、ハーネス不携行、また、ロープも出してほしいと思うことがなく、自分より経験の浅い人と山行に行く際、どうセッティングしてあげたらいいのか、経験値が増えず、不明なまま数年経過していました。
講習では、ある程度の斜面であれば、立木の摩擦を利用し、カラビナを複数使わず支点を作り、ロープ・安環付きカラビナ・シュリンゲと、通常の山行で携行するものを使って安全を確保できることがわかり、大変有意義でした。メイン講師の永田さんは経験豊富で、ご自身の経験談を踏まえてテキスト外のことも教えてくださいました。永田さんはじめ、機会を作っていただいた皆様ありがとうございました。
やまびこ山想会 氏家敦子
私は、岩登りコースの初級コースに参加しました。
岩登り初級コースは受講者が少なかったため、初日は夏山縦走コースと合体で夏山縦走時のノウハウを学びました。永田さんが総合的に教えて下さり、名古屋山会の中川さんとトヨタ自動車山岳部の田邊さんがいろいろアドバイスしてくださいました。
2日目の講習は岩登りの基本をいろいろ学びました。講師は初日に続き中川さんと2日目から参加の春日井山岳会の坂口さんでした。道具の使い方や、支点にかかる荷重、流動分散、自己脱出、トップとセカンドの確保、懸垂下降など、岩登りで活用するスキルを学びました。岩登りで使う様々なロープワーク、ATCを用いての確保。ロープワークは「こうしたらどうなるか」と講師の方も疑問が生じたことは皆で意見を出し合い、皆で検証しました。2日間楽しく研修会に参加することができ、また実践で活用していきたい、と思いました。
2日間ありがとうございました。
やまびこ山想会 磯部 多恵