雪山研修講習会の報告

指導委員会
講習会のメンバー
雪山講習会に参加したみなさん

講習会の概要

  • 開催期間:2月24日~25日
  • 場所:大日ヶ岳 高鷲スノーパークSPゴンドラ山頂駅、上部一帯
  • 参加者:全20名 指導員6名 講習生、縦走7名(3名は24日のみ)登攀7名
  • 参加クラブ:GSA1名、アイシン山岳部1名、岡崎山岳会1名、豊川山岳会2名、豊橋山岳会4名、名古屋ACC 2名、名古屋山岳会1名、日本山岳会東海支部2名、やまびこ山想会5名
  • 天気
    24日:春山のような天気で上着を脱いで講習を受けている方もいました。
    25日:夜半より降雪があり6時の時点で5~10ミリの積もっていました、以後も降雪があり昼前まで徐々に風が強く冷え込んできました。

日誌

5時に集合して大日ヶ岳に行く途中に雪は少ないと思っていましたがスキー場でも駐車場や下部には雪はなく雪洞や滑落停止など雪が少なすぎてできないのではと思えました。

7:30集合には集まったのですが人が多くチケットを買うのに時間がかかり8時の開催には若干遅れましたが集合写真を撮り登攀は上部へ、縦走はレストランで3時間ほど机上をしてから上部で講習へ暖かく春山を思わせるなか朝は締まった雪も昼頃には緩んできて登攀では重りを落として制動確保(スタンニングアックスビレイ)をするつもりでしたがスピードが出ない為、巧くゆきませんでした。15時に終了してテントの設営とビバークサイトの設営を各自、行いましたが、雪洞はやはり難しく。1名がしっかりしたイグルーを作成しました。

テントで若干の懇親会を行い。就寝、夜半よりテントに当たる雪の音が朝まで絶えることはなく朝には5ミリ強の積雪が見られました。

天候の崩れもあり講習は7時~12時までとし12時からテントの撤収をしてカブレストランで会計を三嶋さんにやっていただき解散をしました。

24日は春山の講習、一転して25日は冬山の様相で充実した講習ができたように思います。

参加者の感想

JAC東海 大西伸幸さん

昨年の凍傷による後遺症がまだ残っており、今シーズン雪山へは消極的となっておりました。今回が初めての参加ですが、雪上での登攀コースに参加出来たことで凍傷以前のモチベーションを保つことができ大変有り難く思っております。雪上でのアンカー構築また確保は不慣れで安易に覚えているところもあり、講師の方からちゃんとした理屈での手順を学び経験をさせて頂く事でフィールドで実戦できるよう、また会の中で手順の統一、情報共有にも役立てたいと思います。2日間どうもありがとうございました。

豊橋山岳会 宮道千秋さん

24日1日のみ縦走コースに参加させていただきました。
地図読み講習では基本的なコンパスの使い方、地図の読み方、リスクの把握、風の向き、雪崩の巣窟、雪庇ができる場所など覚えることはたくさんありましたが山の地形をイメージする事ができました。
フィールドの実践ではこの先の風景がどうなっているかを想像しながらポイントを目指しアイゼンの歩き方、急斜面をピッケルの使い方、ツェルトの張り方、雪洞の作り方を教わり、イグルーはみんなで作りました。春山のようなポカポカ陽気で遠くに御嶽山、北アルプスを眺めながら雪山に必要な知識、技術を身につけることができました。
講習の方は皆さん、気さくで質問もしやすく楽しい雪山講習でした。

やまびこ山想会 毛利浩美さん

昨年に引き続き今回も縦走コースに参加させて頂きました。今回は2日間で内容も濃く余裕を持っての講習となり、とても良かったと思います。
ただ、去年習ったことも忘れていて反復練習がいかに大切であるかを再認識させられました。
具体的な内容としては。
1日目の読図や山行計画の立て方など雪山での基本が改めて理解できて良かったです。
2日目は実践に基づくアイゼンやピッケルの使い方や転び方の反復、そしてビーコンの活用法、穴掘りなど知識だけでなく実際にやる事で難しさやよりベストな方法を理解出来たことはとても良かったと思います。
今後はこの講習で学んだ事を忘れないように実践を積み重ねて自分のものにしていきたいと思います。
最後にご指導頂きました、浦川さん、永田さん、三嶋さん本当にありがとうございました。