愛知の130山 登山道整備活動

登山道整備の取り組みに至った経過

 令和3年11月、全国自然保護委員長会議において、「JMSCAから、国連が定めた17の持続可能な開発目標のうち、15.『陸の豊かさを守ろう。』を中心とした活動に取り組み、全国的な取り組みに発展させていきましょう。」という呼びかけがされた。
 SDGsの取り組みが話題になる中、令和4年3月25日、愛知県の自然保護委員会として、「愛知県独自の取り組みができないだろうか」という想いから、SDGsについての意見交換が始まった。
 何度かの意見交換会を重ねるうち、令和5年6月30日の話し合いで、「登山対象の山を愛知県の宝物としてとらえ、維持していく取り組みができないだろうか」という下記のような提案がされた。

愛知県には有名な山も高い山もない。愛知県の山が登山対象の山として県民に広く知られるようになったきっかけは「こんなに楽しい愛知の100山」という本の功績によるところが大きい。しかし、初本発行から30数年が経過し、荒れ放題といっていい状態の山も多い。これらの山を「愛知県の宝物」としてとらえ、守っていくような取り組みはできないだろうか?登山者の減少は登山道維持にとって一番影響が大きい。枝がはびこっているような登山者の少ない山に出かけた折、体に触れるように伸びている枝に限って切り取る取り組みはできないだろうか。先頭の数人が枝を切る。後ろの人が片つける。歩きながらのペースで枝を切る程度の取り組みができたらな~と思います。登山者が増えれば枝葉もはびこらず登山道もはっきりして迷いにくい山になる。「低山に出かける時には剪定バサミ携帯で」といった心づもりで出かける仲間を増やす取り組みをしていきたい。

 この会議において、[登山対象の山を愛知県の宝物としてとらえ、登山道を維持していく]→→→「低山に出かける時には剪定バサミ携帯で」という活動の賛同者を増やし、「体に触れる程度の枝に限って切り取る」活動を広め、「登山道の維持に取り組む。」という決議がされ、その年の11月から具体的な登山道整備の活動に向けての試行錯誤が始まった。

愛知県山岳SC連盟加盟団体への参加協力のお願い

 この活動を充実させ、登山道整備の仲間を増やすための具体的な取り組みとして愛知県山岳SC連盟では令和7年度から交通費の補助事業を始めることになりました。具体的には、以下のような条件で登山道整備の活動をした場合、1山あたり3000円の交通費を補助します。

登山道整備補助事業に関する条件(要項)(PDF)

登山道整備報告

2024年(令和6年)度

2023年(令和5年)度